blue years old

短くなる睡眠時間…。
驚かなくなる表情…。
NOと言えない口元…。
好き嫌いほぼ無し…。
茄子食べられます…。
最近珈琲飲めます…。
急に背も伸びます…。
いえーい…。


段々と生活が大人へ近付いていく。同様にして身体も近付いていってる気がする。


大人に。
大人に。
子供から大人に。


待ち望んでいた「大人」。アダルトという響きには何処か渋さとほろ苦さと薄暗い魅力を感じてしまう。


しかし失うものもある。等価交換と言うのだろうか。


大人を受け取る代わりに子供を何処か遠くへ据え置く。素直な心、溢れる好奇心、そして漠然とした可愛さ…。


大人に。
大人に。
子供から大人に。


だけれど、失わない。失いたくない。


子供は。
子供は。
もう少しだけ、まだ少しだけ残したい。


待ち望んでいたはずの「大人」。アダルトという響きには明確なエロさといやらしさと１８禁ビデオコーナーしか感じない。…違うか。


こうして僕は。
逃げて逃げて。
拒否し拒否して。


僕の中に「子供」でも「大人」でもない「青年」が誕生した。


だけれど僕が「青年」でもなくなった時、そうではないと解った時。本当の僕は何処に居るだろう。要るのだろう…。



今度のもう一人の僕は「子供」でもあり「大人」でもあり「青年」でもある。


探せ、自分を。
自分を、探せ。


そうだ、京都へ…


行かないな。



朝倉孝明